村上春樹における擬態

寄稿
01    北海道大学名誉教授  中村  三春
擬態と虚構
―『街とその不確かな壁』と村上春樹の物語―
02    早稲田大学教授 森田  典正
「擬態」、「シミュレーション」、「パスティシュ」と村上春樹の初期の小説

投稿論文
01    岡山理科大学講師 藤城  孝輔
グローバル・アート・シネマに擬態する日本映画
―映画『ノルウェイの森』におけるノスタルジアの回避と時間構造―
02 流通科学大学特任専任講師  佐古  恵里香
オンラインツール“Gather”を用いた授業実践における 〈擬態〉に関する一考察―短編小説「クリーム」を課題文として―
03    静宜大学講師  横川  彰
村上春樹作品の『素敵な音楽』と『それほど素敵じゃない音楽』
─音楽との擬態─
04    台湾大学助理教授 呉  勤文
『騎士団長殺し』における「愛」の擬態
―精神的な負い目を受け止める「私」の道程―
05    公立大学法人横浜市立大学看護短期大学非常勤講師（前職）佐藤  敬子
羊男の擬態
―『ふしぎな図書館』と『羊男のクリスマス』、そして『羊をめぐる冒険』―
06    中国文化大学教授 齋藤  正志
道化の擬態
―『象工場のハッピーエンド』における「鏡の中の夕焼け」論―
07    淡江大学副教授 葉  夌
村上春樹『一人称単数』における現実と虚構
―擬態としての語り―
08 淡江大学教授 曾  秋桂
『街とその不確かな壁』における幽霊子易辰也の人間「擬態」
―連鎖する生と死―
09 淡江大学助理教授 樋口  達郎
自己との角逐
―村上春樹「緑色の獣」における〈擬態〉―

 

序

跨域 AI創新文學期攀高峰創新局──村上春樹研究叢書第十一輯《村上春樹中的擬態》校長序

　　本校「村上春樹研究中心」自 2014年成立以來，不但是世界唯一，亦已成為全球「村上春樹學」的權威。當前也積極配合淡江校務發展方向，融入 AI技術於村上春樹學研究，跨域 AI創新文學，更是獨步全球。

　　村上春樹先生於 2023年 10月 24日獲頒西班牙阿斯圖里亞斯親王獎，為亞洲首位獲獎者，實為文壇殊榮。該獎項是 1981年由阿斯圖里亞斯親王基金會發起，藉此向樹立崇高價值觀的佼佼者致敬。西班牙國王費利佩六世在頒獎典禮上盛讚村上春樹作品「融合東方與西方世界，所描繪的場景充滿音樂」，此為跨越種族、國籍、區域、語種隔閡，深植人心的村上春樹文學，享譽國際的時刻。作為「村上春樹學」斥候，我們與有榮焉。

　　欣聞村上春樹研究中心將於今年仲夏跨海到日本首都，與日本早稻田大學的村上春樹圖書館聯合舉辦「 2024年第 13屆村上春樹國際學術研討會」，此行乃是繼 2015年北九州市國際會議廳、 2017年同志社大學、 2019年北海道大學之後，第四次赴日舉辦會議。能遠赴村上春樹先生母校，與村上春樹圖書館合作，取得第一手資料，與權威學者促膝研究，定能再攀高峰創新局。

　　村上春樹研究中心 10年來持續出版年刊《村上春樹研究叢書》，累積豐碩成果，值得欣慰。適逢村上春樹研究叢書第十一輯《村上春樹中的擬態》付梓前夕，特為文誌之，以資鼓勵。